兵庫県丹波篠山市内の田畑のあぜなどで「ヒガンバナ」が開花し始めた。連日30度を超える日が続いているが、鮮やかな朱色が秋の気配を感じさせてくれる。
名の通り、秋の彼岸(今年は20日から)ごろに咲くことから、秋の季語でもあるヒガンバナ。球根には毒があり、田園が広がる同市ではモグラ除けなどとしてあぜに植えられていることが多い。
花言葉は、先祖を思う彼岸にふさわしく「悲しい思い出」などのほか、「情熱」など赤い色から連想させるものもある。別名「曼殊沙華(マンジュシャゲ)」はサンスクリット語の「天界に咲く花」に由来。
秋の農村を彩る大輪には蜜を求めてやってくるチョウの姿も。虫たちも秋味を楽しんでいる。
シャッターを切りながら汗をぬぐう。「暑さ寒さも彼岸まで」となるか。