兵庫県丹波市春日町小多利の運送会社「荻野運送」が倉庫近くに、自転車の安全運転を啓発する「交通安全ラッピング自動販売機」を設置した。売り上げの1パーセントは「神戸交通遺児をみまもる会(すばるの会)」に寄付する。
黄色い外観が目を引き、大きく書かれた「危険!」の文字のそばに、自転車の二人乗りや飲酒運転、スマホを使用しながらの運転の禁止などを連想させるイラストがあしらわれている。「自転車も車両の仲間です。」というメッセージも添えている。
兵庫県警と大手清涼飲料メーカー「キリンビバレッジ」が手を組み、ラッピング自動販売機の設置を県内で進めている。同社専務取締役の荻野幸広さん(36)は「運送会社として、従業員は自転車を巻き込まないような安全運転の初心に帰ることができ、地域のためにもなる」と設置意義を語る。
設置を記念した式典には関係者のほか、同市立春日部小学校3年生の19人も参加した。児童の一人は「この自動販売機を見ると、自転車に乗っている時にしたらあかんことが分かる」と話した。
30日まで各地で「秋の全国交通安全運動」が展開されている。