お友だちだよ こども園で3匹のカメふ化 元気与える”人気者”

2023.09.28
丹波市地域注目

ふ化したカメの赤ちゃんを笑顔で手にする園児たち。人形みたい?=兵庫県丹波市市島町上垣で

兵庫県丹波市市島町上垣の認定こども園「いちじまこども園」で、3匹のカメがふ化した。同園で飼育している母親のカメは、園児たちが登園するモチベーションになっているほどの人気者。園児たちは新しい“友だち”に「かわいい」と優しい眼差しを向けている。

同園の田野悟園長(69)=同市氷上町朝阪=が飼育小屋の容器の水を替えているときにカメの赤ちゃんを見つけた。「水の中から飛び出してきた。最初は大きな虫かなと思った」と驚く。

”2代目”の親ガメ

3年ほど前から1匹のカメを飼育。田野園長は、「登園を嫌がる園児たちも、カメを見ると、ころっと様子が変わる。5―10分も話しかけて元気をもらっている園児が何人もいる」という。しかし、6月、隙を見て“脱走”したのか、カメが突如姿を消した。

同じ頃、同園事務長の永井直樹さん(70)=市島町上垣=が偶然、田んぼで別のカメを見つけた。人気者がいなくなり、寂しがる園児のためにと、”2代目”として連れてきた。「いなくなったカメが戻ってきたかと思うぐらいそっくり」と田野園長は笑う。

ふ化の一報に「6月にはもう妊婦だったのかな。それしか考えられない」と永井さん。4歳児組の女の子は「部屋におってほしい」と笑い、別の女の子は「かわいいお友だち」とはにかんでいた。

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