モアイ? 古刹にたたずむ「さざれ石」 ”発見”の男性「あっ、顔や!」【シリーズ・丹波ムー】

2023.10.06
地域

「あなたにはどのような表情に見えますか」―。妙楽寺境内に安置されているさざれ石をしげしげと眺める木村さん=兵庫県丹波篠山市油井で

兵庫県丹波篠山市油井の古刹「妙楽寺」の山門をくぐるとすぐ脇に、1体の「さざれ石」が安置されている。じっくりと眺めてほしい。お分かりいただけただろうか―。あなたにもモアイ像のような人の頭部に見えてきたはず…。

さざれ石は、高さ約1メートル、幅約70センチ、厚さ約40センチ。脇には、さざれ石を解説した石板が建てられている。

「あなたには、どのような表情に見えますか」と、”発見者”の木村晴夫さん。知人から「あのお寺はアジサイがきれいやで」と妙楽寺のことを教えてもらった木村さんは、「もう花の時期には遅いかなあ」と思いながらも同寺を訪ねた。「なるほど、良い雰囲気」と、写真を撮りながら境内の散策を楽しんだという。

帰宅し、写真をチェックしていると、「あっ、顔や!」。

木村さんは、「恐ろしい顔ではない。男性の優しい表情に見える。きっと参拝者をお出迎えしているのだろう」とほほ笑む。

同寺の下田義祥住職は、「言われてみれば、顔に見えないことも…ないですねえ」と笑った。

このさざれ石と解説板は、2010年、同寺の整備事業完成を記念して、近隣の2人の男性が寄進したもの。

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