兵庫県丹波篠山市黒岡にある篠山春日神社の秋季大祭が14、15日の両日、同神社や城下町一体で営まれた。鉾山の巡行や神輿(しんよ)行列が行われたほか、4年ぶりに太鼓みこしの巡行が復活。秋の味覚を求めてやってきた大勢の人々が歩く城下町に、雅やかな彩りを添えていた。
丹波篠山三大秋祭りの一つで、市の無形民俗文化財でもある大祭。京都・祇園祭の影響を色濃く受けた9基の鉾山がまちを巡行したほか、神輿行列では、子どもたちが引く金みこしが登場し、「ヨーイ、サージャー」と威勢のよい声を上げた。
4年ぶりとなった太鼓みこしでは、化粧を施した乗り子たちが声を張
り上げながら太鼓を打ち鳴らせば、担ぎ手たちが必死の形相で高々とみこしを担ぎ上げ、行く先々で惜しみない拍手が送られていた。