ペタンクで全国初優勝 ねんりんピック 「まさか」の思い

2023.11.19
地域注目

初めて全国大会を制した田原さん=兵庫県丹波市柏原町見長で

愛媛県内で開かれた60歳以上を中心とするスポーツと文化の祭典「全国健康福祉祭えひめ大会ねんりんピック」(厚生労働省など主催)のペタンク競技(3人制)で、兵庫県丹波市の田原恭二さん(76)が所属する兵庫県代表チーム「トレビアン」が優勝を果たした。競技歴30年ほどの田原さんは、これまで数々の大舞台に出場してきたが、全国大会での優勝は初めて。「『まさか』の思い。うれしいの一言ですね」と喜んでいる。

ペタンクは、金属製のボールを投げ合って、的となる目標球にどれだけ近づけられるかを競う競技。

兵庫は田原さんと、西谷信昭さん・洋子さん夫妻(淡路市)がチームを組んだ。ねんりんピックの同競技は、3人とも60歳以上で、うち1人は70歳以上、女性が1人は所属することがルール。

各都道府県予選を勝ち抜いた64チームが出場した。3人は、6月の県大会を制して出場権を得た。

4チーム総当たりの予選ブロックを全勝した兵庫は、決勝トーナメントも順調に勝ち進み、決勝で高知代表「高知ベアーズ」と対戦。田原さんはチームの2投目を任され、相手のボールに当てて遠ざけるのか、目標球に近づけるように投げるのか、状況によって判断や投法が変わる重要な役割を担った。

互いに点を奪い合うも、大量得点には結びつかないロースコアの展開が続く中、試合の制限時間60分が過ぎ、9―7で優勝を決めた。

2年前にも県大会を制し、ねんりんピックの出場が決まっていたが、コロナ禍により中止に。待望の全国大会に「個人的には自信があった。予選は通過できそうとは思っていた」と振り返る。

田原さんは「試合の緊張感がある中で、平常心を保てるかが大事。グラウンドコンディションを読むことも重要になってくる」と話している。

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