兵庫県丹波篠山市にある国史跡・篠山城跡の掘で、冬鳥の「コガモ」が悠々と泳ぎまわっている。
全長約38センチで、日本にやってくるカモの中で最も小さい。長く日本にとどまる”日本好き”。オスは頭がチョコレート色、目の周りから首の後ろにかけて暗緑、体は灰色。鮮やかな緑が特に美しく、思わずうっとりする。メスは全体的に褐色だが、これはこれでかわいらしい。
秋ごろに渡ってきた当初のオスは、メスと同じような色で見分けが難しいが、寒くなるにつれて美しい姿に”衣替え”する。メスを求める「婚活バージョン」で、つがいになり、春には北方に渡って繁殖する。
おしゃれに着飾ったオスが、メスたちの中でソワソワとしているように見える。ついつい「ファイト」とエールを送ってしまう。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)