日本選手権2連覇中の電動車いすサッカーチーム「レッドイーグルス兵庫」(井上章監督)がこのほど、兵庫県丹波市立北小学校を訪れ、児童に迫力ある模範プレーを見せ、児童の質問に答えた。日本代表選手が2人在籍しており、児童の質問攻めにあっていた。
井上監督らスタッフと選手5人が来校。選手たちはジョイスティックを操作して車いすを回転させ、直径32センチの公式球を蹴る動きや、並んだ旗門を前進、後進で回る技術などを見せた。
質疑応答で児童は、10月のW杯オーストラリア大会に出場した日本代表主将の内海恭平さん(36)に、一問一答で矢継ぎ早に質問。内海さんは、12歳から始め、最初は乗り物酔いになって大変だったことや、初めて日本一になった時と、狙い通りにシュートが決まって点が取れた時に達成感を感じるなどと答えた。
6年生児童は「プレーは迫力があり、見ていて楽しかった。球がすごく速くてびっくりした」と感想。中村哲智副主将(44)は「体に障がいがあり、いろんなサポートを受けて学校、会社、家庭で社会生活をしている。1人でできることは多くはないが、みんなは1人のために、1人はみんなのために助け合えば、きっと良い世の中になる」とあいさつした。