来年3月末に閉校する兵庫県丹波市立前山(さきやま)小学校PTAが22日、同校で「おにぎり大会」を開いた。保護者たちが、児童が栽培に関わった炊きたての米を使っておにぎりをつくり、全校児童や住民ら会場にいる計約100人にふるまった。児童たちは自然の恵みに感謝して味わった。
児童が田植えや稲刈りを体験してできたコシヒカリ。早朝から30キロを炊いた。具材は、事前に保護者が児童にアンケートを取り、得票数が多かった「鮭」「ツナマヨ」「塩」「ゆかり」を準備。住民らは、地元産の食材をふんだんに使った猪汁や唐揚げも用意した。
手塩にかけたメニューが並ぶ体育館に入り、「夢の空間か」と声を上げる児童も。ラップを敷いた椀に米を受け取り、丸く形成した後、大きな声で「いただきます」とあいさつ。「うまい」と言いながら頬張っていた。中には、5回おかわりする児童もいた。
4年の児童は「米がもちもちでやわらかかった。自分たちでつくったから余計においしく感じる」と満足げ。「こんなにいっぱいの人が来てくれてうれしい。思い出に残る」と話した。