連日、最低気温が氷点下となり、冬本番を迎えている兵庫県丹波篠山市。わずかに残った柿をついばんでいたのは、冬鳥「ツグミ」だ。クリスマスなど、どこ吹く風。黙々と食事に励んでいる。
全長約24センチ。夏季にはシベリア方面で繁殖し、秋から冬にかけて越冬を目的に全国各地に飛来する。
「冷凍柿になっているのでは?」と心配する記者をよそに、「あーん」とくちばしを開けて器用に実をついばむツグミ。シャッター音に気づいたのか、何事もなかったかのように口をつぐんで遠くを見つめていたが、くちばしにはしっかり実が付いていて、かわいらしい。
心の中で「ごめん。ゆっくり食べて、寒さを乗り切るのだよ」と謝っておいた。返事はなかった。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)