「登録料未納」で30万円 ローソン店員振り込め詐欺防ぐ 「今後も気にかけたい」

2024.03.18
丹波篠山市地域

特殊詐欺被害を防いだとして、山本隆美署長から感謝状を受けるローソン篠山古市店の永井さん=兵庫県丹波篠山市古市で

兵庫県篠山警察署は、電子マネーカードを購入させる特殊詐欺の被害を防いだとして、同県丹波篠山市のローソン篠山古市店の店員、永井由美子さん(55)に署長感謝状を贈った。

同署によると、昨年12月5日午後1時40分ごろ、60歳代の常連の女性客が来店し、30万円分の電子マネーカードを購入しようとした。不審に感じた永井さんが女性客に「警察に相談されてはどうですか」などと声をかけると、素直に応じたため、同署に通報した。

女性の携帯電話に「ウェブサイトの登録料が未納」という連絡が複数回あったといい、電話の相手から、同カード購入の際に店員に怪しまれたら「孫に物を買うため」と言うように言われていたという。

感謝状の贈呈式が同店で行われ、山本隆美署長から賞状を受け取った永井さんは、「引き留めたことを素直に受け取っていただけたおかげで被害を回避できた。過去に高額の電子マネーカードを購入しようとする人に声をかけ、激高されたことがある。声をかけるのには勇気がいるが、詐欺を防ぐことが大事なので今後も気にかけたい」と話した。

同店では昨年6月に続き、同じ理由で4度目の感謝状。永井さんも2度目の表彰となった。

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