連日、春を感じさせる陽気に包まれる中、兵庫県丹波篠山市では満開を迎えた寒桜にたくさんの野鳥が群れ、せわしなく蜜をなめながら春の味を楽しんでいる。
“甘党”で知られ、全長約11センチの小さなメジロは、1本の木に10羽ほどが集まり、「キュルキュル」と鳴きながら花から花へ。桜のピンク色とメジロの鮮やかな黄緑色、抜けるような青い空が、これぞ日本の春といった景色を作り出している。
少し前には倍ほどの大きさのヒヨドリに追いやられる場面も見られたが、今ではまったく臆することなく、「ヒィィィィッ」とヒヨドリが鳴いてもメジロたちはどこ吹く風。「それどころじゃねぇ」とばかりに一心不乱に蜜をなめる姿がなんともほほ笑ましい。
記者も花見酒を吸いたくなった。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)