4日は二十四節気の一つ「清明」。草木が生き生きと成長し、さわやかな風が吹くころとされる。兵庫県丹波篠山市東吹下の加賀野幸生さん(76)宅前の道路沿いで約100メートルにわたってスイセンが満開となり、道行く人の目を楽しませている。
道路は車1台分が通れる幅でカーブになっており、咲き並ぶスイセンの流れるようなラインが美しい。見頃は今月上旬まで。
6年ほど前に手元にあった球根を植えたのが最初。以来、道幅は狭いが、車の通りが多い道をにぎやかにしようと球根をある程度増やしてから、毎年、道沿いに約30センチ間隔で5球ずつほど植えてきた。
毎年2月に肥料をやったり、花がきれいに見えるように草を刈ったりしている。「手入れをした分、力いっぱい咲いてくれる」とやりがいを感じている。
「道行く人に『もうすぐ咲く頃やね』『きれいだね』と言われるのがうれしい。励みになる」と加賀野さん。孫の誕生記念で自宅前に植えた「源平桃」やシダレザクラの開花も楽しみにしている。