「ホーホケキョ」―。兵庫県丹波篠山市に美しいさえずりが響き渡る。日本三鳴鳥の一つ「ウグイス」だ。
体長16センチほど。体は暗緑茶色で、「うぐいす色」で思い浮かべる色はメジロの色に近い。早春からさえずり始めるため、「春告げ鳥」という別名がある。
縄張りも宣言する雄のさえずりは、ホーホケキョのほかに、「ケキョケキョケキョ」などのパターンがあり、いずれも大音量。ホーは空気を吸うときの音、ホケキョは吐くときの音。大きなさえずりが特徴的な一方で、藪の中に隠れることが多く、姿を見つけづらい。
シャッターを切りながら、そのさえずりに耳を傾ける。「ホーホケケッ」「チュピン」などとバリエーションなのか、失敗なのかいろんな表情があっておもしろい。見事に「ホーホケキョ」が決まった時には、「上手!」と心の中で拍手を送る。
15日は新潟県で30度を超えるなど、春が一瞬で通り過ぎたかのような気候。季節の境目があいまいになっている昨今だが、ウグイスのさえずりに今が春であることを再確認した。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)