イベントなどに参加し、兵庫県丹波篠山市の魅力をPRする第13代の「丹波篠山観光大使」として、同市民3人が任命された。任命書を受け取った3人は、来年に開催を控えた丹波篠山国際博や大阪・関西万博に向け、丹波篠山の魅力を全国、海外に発信する役割を担うべく、はじける笑顔で抱負を語った。任期は2年。
新大使に就任したのは、通信制の短大で学んでいる上見真紀子さん(26)、農業従事者の林まほさん(25)、大学生の山藤愛有葉さん(20)。
上見さんは、昨年春まで7年間、東京や大阪などで、アパレル業界で働いていた。都市部でも丹波篠山の地名を多くの人が知ってくれていたという。「驚きとともにうれしさが込み上げ、ふるさとに誇りが持てるようになった。ふるさとに帰ってきて新たに感じた魅力や感動を、観光客や身近過ぎて気づかれていない市民にも伝えていきたい」
北海道出身の林さんは、東京で6年間生活し、昨年10月に丹波篠山へ移住。「人の温かさ、豊かな特産物、どこにもない歴史的な町並みなど魅力をたくさん味わっている。まだ観光客みたいなものだけれど、だからこそ伝えられる視点で魅力を発信したい。アメリカへの留学経験があり、英語は日常会話ならしゃべれる。訪日観光客に対応できるよう、勉強を重ねたい」
大学で英語を学んでいる山藤さんは昨年1年間、オーストラリア・パースに留学していた。「留学で地元を離れてみて、改めて連なる山並み、田園風景の美しさをはじめとする丹波篠山の魅力に気づくことができた。英語のスキルを生かして外国人観光客とも積極的にコミュニケーションを図っていきたい」
任命した丹波篠山観光協会の堀成志会長は、「国際博、万博が迫っており、今年はプレの一年間、来年は本番と、大切な2年間となる。丹波篠山の顔として、皆さんの笑顔で多くの観光客を迎えてほしい」と激励した。