地元の「美」堪能 桜名所13カ所めぐる 専門家が案内

2024.04.21
丹波篠山市地域自然観光

吉良さんから桜の説明を受ける参加者たち=兵庫県丹波篠山市西吹で

兵庫県丹波篠山市内で桜の植樹や保護、育成活動を行っている「ささやま桜協会」(酒井克典理事長)が「桜めぐり」を行った。参加者約50人がバスに乗り、丹波篠山総合スポーツセンターや文保寺、篠山城跡など市内13カ所の桜の名所を、専門家の案内で巡り、桜花爛漫のひとときを楽しんだ。

案内・解説役は、同協会の桜守、吉良勉さんが務めた。

花見の定番品種のソメイヨシノなどは散り、葉桜になろうとしていたが、八重桜は見頃。吉良さんは、同市西吹の篠山川の左岸堤防の並木は丹南中学校1988年度卒業生が卒業記念として、同協会の前身「丹南町桜協会」と一緒に植樹したことや、9種類の八重桜とソメイヨシノの計10種類が6―7メートル間隔で植えられていることなどを説明した。

また、「個人的にもお気に入り」とする八重桜「松月(しょうげつ)」の前では、「周りのピンク色が濃く、中央が白く抜けていて、八重桜の中でも非常に上品な品種。樹形も低いため、家庭で植えても大丈夫」などと解説した。

同市今田町から参加していた60、70歳代の夫婦は、「ドライブでよその観光地に出かけ、花見を楽しむことがあるが、地元の桜は素通りしていた。きょうは専門家の解説もあり、改めて丹波篠山の桜の美しさに気づいた」とほほ笑んでいた。

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