兵庫県内一の茶どころとして知られる丹波篠山市味間奥地区で茶摘みが始まっている。初夏の山あいに映える、若々しい色合いの茶の出来は上々。おいしい新茶を味わう季節がやってきた。
7日には丹波茶と和菓子の製造販売「諏訪園」(酒井一行社長)の社員らが同社の茶畑で手摘みを実施。茶娘の衣装などを着こみ、鮮やかな色の葉を愛でながら、丁寧に「一芯二葉」の新茶を摘み取った。
今年の茶は遅霜に当たることなく、ゆっくり、すくすくと成長し、「最高のコンディション」に仕上がっているという。
酒井社長は、「渋味も少なく、甘さとうまみが乗り、色と香りもばっちり」と笑顔。「団らんの時間が少なくなっていると言われるが、おいしいお茶とお菓子で至福の時を過ごしてもらえれば」と話している。
同社での新茶の販売は始まっている。この日、摘み取った茶は県と全国の品評会に出品する。