香りさわやか 高級品「朝倉山椒」収穫始まる ”人海戦術”で摘み取り

2024.05.22
丹波市地域注目

収穫された朝倉山椒の実山椒。品質保持のため、出荷まで低温で保管する=兵庫県丹波市青垣町文室で

さわやかな香りが特徴で、高級品として知られる「朝倉山椒」の実山椒の収穫が始まり、兵庫県丹波市内のあちこちで摘み取り作業が行われている。作柄は例年並み。収穫期間が2週間程度と短く、人海戦術で摘み取っている。

140本栽培している大規模生産者の足立全司さん(88)のほ場では、足立さんを含め6人が摘み取り作業に従事。明るい緑色の実が鈴なりになった房をひと房ずつちぎって収穫した。多い人で、1時間に2キロもぐという。木の本数が多く、集荷の予備日(最終日が28日)をにらみながらの作業になる。

2月ごろに剪定し、有機由来成分100%の肥料を与える。「もぎやすいよう、低樹高栽培は変わらないが、強い日差しを枝に当て過ぎないように、剪定は変わってきた」と足立さん。「大粒が実るとうれしい。若い木は元気。10年超えると収量が落ちてくる」と話していた。

JA丹波ひかみに出荷する。

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