兵庫県丹波篠山市出身でプロ野球・千葉ロッテマリーンズの中森俊介投手(22)が26日、ZOZOマリンスタジアムで行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦に先発し、5回3分の2を1失点に抑える好投で今季初勝利を挙げた。カーブなどの変化球を有効に織り交ぜながら、四死球ゼロの安定した投球を披露し、4-1の勝利に貢献。昨年の3勝はいずれも中継ぎとして挙げており、先発としてはプロ初勝利となった。試合後にはお立ち台にも上がり、「やっと先発して勝てた。ほっとしている」と安堵の表情を浮かべた。
一、ニ回は共に無失点。三回は味方のエラーなどで1死一、ニ塁のピンチを迎えたが、2番打者を併殺打に打ち取って切り抜けた。四回も無失点に抑えた。
五回は先頭打者に二塁打を打たれ、1死一、三塁のピンチとなったが、最少失点でしのいだ。六回に打者二人を打ち取ったところで降板。マウンドを降りる際には観客から大きな拍手が送られた。89球を投げて、被安打5、奪三振3だった。
お立ち台では「今シーズンは自ら先発したいと言って先発している。それなりの責任とプレーを見せないといけないと思っているので、ここからもっともっと勝てるように頑張ります」と、今後のさらなる活躍を力強く誓った。
この試合で通算228セーブ目をマークし、球団最多記録を更新したクローザー益田直也投手については「言葉にならないぐらいすごいし、僕も益田さんぐらい、ロッテを背負える選手になりたい」と話した。
中森投手は12日の横浜DeNAベイスターズ戦に続き、水曜日に先発。水曜日となる来月31日には、ロッテとスポンサーシップ契約を結ぶ丹波篠山市の冠協賛試合「丹波篠山黒豆ナイター」が控える。ローテーション通りにいけば先発の可能性があり、故郷の市民たちが登板に期待している。