兵庫県丹波市春日町黒井の兵主神社で30日、半年のけがれをはらい、無病息災を祈る神事「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」があった。あいにくの雨天にも関わらず、例年以上という約60人が参拝。ヨシで作られ、高さ、直径共に4メートルほどの「大茅輪(おおちのわ)」をくぐり、心身を清めた。
村山勝一宮司(51)の祝詞奏上、玉串奉てんに続いて参拝者が大祓詞を合唱し、細かく刻まれた紙「切麻(きりぬさ)」を体にふりかけた。その後、大茅輪が設けられ、本殿へとつながる参道を3度往復した。神事終了後、大茅輪に使われたヨシはちぎり、自宅などで飾れるよう持ち帰った。
近くに住む片山幸子さん(88)は「家族みんなが幸せでいられるように、と願いながら輪をくぐった」と話した。