兵庫県丹波市柏原町柏原の和菓子店「明正堂」が、丹波の素材を使った銘菓の全国展開を目指し、冷凍で発送する商品の第1弾「もちたま」を新発売した。丹波産コシヒカリを使った冷やしても固くならないもっちり食感の団子、同市青垣地域産の丹波大納言小豆を炊いたあん、北海道産の昆布だしと厳選しょうゆで作ったみたらし団子のたれがセット。店頭でも販売する。
団子9個入りが2つ、あんとたれは各1袋入りで税込み1080円。常温で団子を解凍し、冷やして食べる。
同店の「冷やしみたらし」を凍らせても団子が固くならないよう工夫。あんは大納言小豆、ザラメ、フランスの塩田で作られたミネラルの多い塩で炊き上げる同店自慢の味。解凍したときの分離、冷凍焼けをしないように水分調整をした。
団子にかけるあん、たれの種類を増やす横展開を考えている。注文時に好きなものを選んでもらうようにする。
新型コロナウイルス禍に経済産業省の事業再構築補助金を受け、急速冷凍機を導入。急速冷却、冷凍が短時間ででき、菌の繁殖を抑え、さまざまな商品の冷凍展開の可能性を広げた。
同店の吉竹仁人さん(41)は「お中元に使ってもらえれば。お家時間用、ホームパーティーにも」と売り込んでいる。
同店のネットショップ、県が運営する「楽天」のネットショップでも販売。