兵庫県丹波篠山市内の柿の木に小さな鳥の影。黄緑色の体と目の周りに白い縁取り。「メジロ」だ。
全長12センチほど。桜や梅の花の蜜をなめる場面を撮影されることが多く、「春」のイメージがあるものの、留鳥のため季節的な移動をせず、年中、同じ地域の中にいる。
枝の間を飛び移る愛らしい姿にレンズを向けていると、突然、2羽のメジロがぴったりと身を寄せあい、くちばしでお互いの羽づくろいを始めた。夫婦のようだ。
生涯を同じつがいで過ごすメジロは、夫婦で互いに羽づくろいをする。「相互羽づくろい」と呼ばれる行動で、絆を深める意味もあるそう。
人間の視点で見ても、とにかくラブラブ。記者の脳内には、「もうちょっと右」「ここ?」「そこそこ」などという声が響く。
ひとしきりイチャイチャした後、そろって木から飛び立った。
ごちそうさまでした―。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)