孫のためにと、 春日町小多利の農業、 芦田宗夫さん (69) が、 田んぼに恐竜の絵を描いた。 全長は30メートル。 田んぼに隣接する日ヶ奥大池にちなみ、 「ヒッシー」 と命名。 孫の木村真奈子さん (9)、 光希君 (5) きょうだいは、 おじいちゃんからの大きなプレゼントに喜んでいる。
孫を田んぼで遊ばせるのを兼ね、 6月上旬に田植え。 種もみから育てた古代米の一種 「紅染めもち」 の苗を、 縦10メートル、 幅30メートルに植えた。 輪郭部分を芦田さんが植え、 孫2人も手伝った。 しろかきをしない、 不耕起栽培。 水中に残る昨年の株を目印に、 株と株の間に苗を植えたところ、 予想以上に形が整った恐竜が描けたという。
田植えからひと月たち、 細かった苗が40センチほどに成長し、 全貌が明らかになった。 真奈子さんは、 「恐竜の形がきれいにできている」 と喜び、 芦田さんは、 「黄金色になる秋が楽しみ。 収穫した米で、 孫の好きなおこわを食べさせてやりたい」 と目を細めた。