兵庫県丹波篠山市西荘の田んぼで12日、小学生による稲刈り体験が行われた。鎌を手にした児童たちはたわわに実った黄金色のコシヒカリの稲を熱心に刈っていた。
米作りを学んでいる市立城東小学校の5年生15人が体験。受け入れた地元の生産組合「西荘共同作業」の池野徹代表が「鎌の切る部分はのこぎり状になっているので、足を切らないよう、すばやく引かずにゆっくりと切って」などとアドバイス。児童たちは、腰をかがめながら、「ザクッ、ザクッ」と1株ずつ丁寧に刈っていった。
田んぼでは市が推進する環境や生きものに配慮した米作り「農都のめぐみ米」に取り組んでおり、7月に児童たちが生き物探しをした場所。懸命に稲を刈っていた児童は、「生き物探しでは、タニシやメダカなどたくさんの生き物がいた。きょうは初めて稲刈りしたかれど、アドバイス通り切ったら、すぐ切れた」と笑顔だった。
収穫後は、コンバインによる収穫や、収穫された米を載せた車から乾燥機に米をホースで送る作業を見学した。