丹波市山南町上滝で発見された恐竜化石の市全体における活用策を盛り込む、 「恐竜を活かしたまちづくり計画」 策定委員会の第1回会合が18日、 氷上保健センターで開かれた。 17人の委員の中から、 県立人と自然の博物館副館長の中瀬勲さんを委員長に選出。 今年度中に計画策定を行なうスケジュールなどを確認したほか、 意見交換を行なった。
有識者や化石発見者、 地元関係者、 関係団体、 行政などで構成している。 中瀬委員長は、 「恐竜化石をいかすもいかさないも、 地域の人々の参画と共働にかかっている。 新しいまちづくり計画の概念を皆さんと共有できれば」 とあいさつ。 委員は、 事務局の市担当課や丹波の森研究所から、 恐竜化石発見の先進地事例や今後の市の取り組み、 計画のたたき台について説明を聞き、 意見交換を行なった。
意見交換では、 「何億何千万年という命のつながりを訴えることを、 まちづくりに出していけないか」 「一過性で終わらせないためには、 恐竜について広く地学の視点から研究していくべき」 「川代ならば地学という風に、 市内各地に単科大学みたいものを設けて教育がさかえるまちを追求しては」 など、 さまざまな視点が示された。
委員会は年度末までに、 最低4回は開催。 中間報告を経て、 3月に計画策定を終えることを目指す。