実りの秋、到来―。兵庫県丹波篠山市今田町の民家の庭先でたわわに実をつける柿の木に、甘党で知られる野鳥「メジロ」が多数飛来。熟れた果実に群がり、秋の味覚を堪能している。
まだ、ほとんどの柿の実が未熟で青い中、完熟したわずかな果実めがけて十数羽のメジロが飛来し、代わる代わる甘くてやわらかい果肉をついばむ。
時折、けたたましい鳴き声とともに数羽のヒヨドリが現れ、メジロを蹴散らして、えさ場を独占。しかし、警戒心の強さから、家人が庭先を歩くたびに、悲鳴のような鳴き声を発しながら飛び去った。
その様子をじっとどこかで見ているのか、すかさずメジロが舞い戻り、再度、ヒヨドリがやって来るまでのわずかな時間、小さなくちばしをせわしなく果実に突き立て、一心不乱に食べていた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)