丹波竜解説ボランティア養成セミナー (丹波市主催) が18日、 上久下地域づくりセンター (山南町下滝) と恐竜化石発掘現場 (同町上滝) で行われた。 近隣の住民を中心に、 アマチュア研究者や化石愛好家らが姫路市、 神戸市や大阪府から参加し、 熱心に専門家の話に耳を傾けた。
2次発掘が始まり、 見学者が増えるのに伴う措置。 県立人と自然の博物館の三枝春生研究員が、 「恐竜に関する基礎知識」 と題し、 骨格などによる恐竜の分類方法やそれぞれの特徴などを、 また同博物館の先山徹主任研究員が、 「発掘現場周辺の篠山層群の観察」 と題し、 地層について説明した。
先山主任研究員は、 現地の岩をハンマーで叩きながら、 泥岩と礫 (れき) 岩、 砂岩の違いなどを紹介。 化石発見現場より上流にある泥岩層について、 「泥岩層は1枚でなく、 何枚も重なっている。 正確に言うと、 1億3000万年前より、 若干新しい。 ただ、 数万年というのは誤差の範囲なので、 全体を説明する時には、 1億3000万年前という言い方で良い」 と説明。 「 『上流の泥岩層にも化石が含まれているか』 と聞かれたら、 『丹波竜の子孫がいるかもしれない』 と答えるといい」 などとアドバイスした。
受講生は、 1次発掘時のボランティアを中心に、 丹波市が参加を打診した人たち。 市は、 経験があり、 専門的な知識を持つ人を核として将来自主運営の組織を作ってもらえないかと期待しており、 今年度内に同じ対象者向けに2回、 講座を開くことを計画している。