”旅する蝶” 花畑に「アサギマダラ」飛来 蜜求め軽やかに飛び交う

2024.10.01
地域自然

長尾さんの畑のヒヨドリバナに飛来するアサギマダラの雄=兵庫県丹波篠山市藤坂で

兵庫県丹波篠山市藤坂の長尾勝美さん(76)宅の畑に、長距離移動をするチョウとして知られるアサギマダラが今年も飛来している。以前から畑でアサギマダラの雄が好むキク科の植物ヒヨドリバナとフジバカマを育てており、蜜を求めて花から花へと軽やかに飛び交う様子が見られる。

名前の由来ともなった薄い浅葱色(青緑色)の羽を持ち、前羽の付け根から先端までの長さが5―6センチもある大型のマダラチョウの仲間。成虫は、春から夏に南から北へ移動し、移動先で世代交代しながら、秋になると南へ移動する。「旅する蝶」と呼ばれ、2000キロを超える移動も確認されている。

長尾さん宅の花畑に飛来しているアサギマダラ

長尾さんは10年ほど前にテレビニュースでフジバカマにアサギマダラが飛来することを知り、自宅の畑や庭先でフジバカマを育て始め、6年前から飛んでくるようになった。

長尾さんは「広大な陸地からすると、点にも満たないわが家の花畑をどのようにして見つけ、飛来するのか不思議。今年も姿を見せてくれて感動する」と目を細め、「飛来シーズンの10月下旬まで毎日観察します」と話している。

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