兵庫県丹波市市島町の酒蔵3社が、室温が夏場でも15度の三宝ダム(同市春日町上三井庄)の管理トンネル内で約半年間、貯蔵、熟成させた日本酒を12日に発売する。「熟成し、まろやかになったお酒を味わって」とPRしている。
西山酒造場(市島町中竹田)の「小鼓 純米吟醸 三宝ダムトンネル貯蔵酒 壺中夢源」(720ミリリットル税込み2002円、240本)と、山名酒造(同町上田)の「木桶生酛 三宝ダム坑道内熟成」(純米酒、720ミリリットル同1650円、600本)、「Hyogo Sake 85 三宝ダム坑道内熟成」(純米吟醸酒、500ミリリットル同1485円、700本)、鴨庄酒造(同町上牧)の「神池 純米酒 三宝ダム貯蔵」(720ミリリットル同1600円、250本)。酒米は、西山酒造場が兵庫北錦と五百万石を使用。山名酒造と鴨庄酒造は「Hyogo Sake85」。
西山酒造場の営業担当、荻野智行さんは「フレッシュなお酒を売る方向性だが、あえて貯蔵し、どんな味になるか挑戦している。フレッシュさがありつつ、うま味が出ている」、山名酒造の細見浩二統括部長は「3社合同の唯一の取り組みで価値がある」と言い、鴨庄酒造の荻野弘之専務は「15度と一定しているので、安心して貯蔵できる」と話す。
県と連携し、4年目を迎える取り組み。それぞれの蔵や丹波市内の酒販店で購入できる。道の駅丹波おばあちゃんの里(春日町七日市)で19日午前9時―午後3時、販売イベントを開く。2本購入で、丹波焼のぐいのみをプレゼント。問い合わせは各蔵元へ。