福知山市民会館で12日、 救急フェスティバル 「みんなで守ろう福知山の救急」 が開かれ、 丹波医療再生ネットワーク代表の里博文さんと県立柏原病院の小児科を守る会の丹生裕子代表がパネリストを務めた。 京都ルネス病院の冨士原正人理事長と、 柏原赤十字病院小児科の元勤務医で、 同市の 「こどもクリニックにっしんどう」 院長の足立一彦さん、 福知山市民病院救急室長の深田良一さんの5人で、 病院のかかり方、 開業医と勤務医との連携について意見を交わした。
冨士原理事長は、 「このイベントは、 コンビニ受診を減らしたいという医療者側の思いから始まった。 市民側から出た活動が、 うらやましい」 と述べた。 また、 「朝から症状があるのに夜に受診に来る。 せめて昼に来てもらいたい。 夜間は医師もスタッフも少なく、 昼間受診した方がより確実な医療が受けられる」 と理解を求めた。
コンビニ受診の抑制効果をたずねられた丹生代表は 「昼間は患者が増えたけれど、 夜間や時間外の患者は減ったと言ってもらっている」 と述べた。 また、 同会の冊子 「病院に行く、 その前に」 について、 「大丈夫だろうと親が思うようなものの中に、 見落としてはいけない症状がある。 受診を抑制するだけでなく、 必要な受診を促す役目もある」 と説明。
里代表は、 「医療資源は電気やガスと同じライフライン。 私たちは無くして気づいた。 市民病院やルネス病院を大切に使って。 みなさんが主役」 と、 しめくくった。