鴨庄郵便局(兵庫県丹波市市島町上牧)の郵便窓口に、フェルト生地で手作りされたおせちの販促ポップがお目見えし、一足早く正月の雰囲気を演出している。見た目は本物さながらで、地域住民たちの間で「すごい」「おいしそう」などと話題になっている。
制作したのは同郵便局で勤める西本浩子さん(42)。以前、中元用の果物の販促ポップを同様にフェルトで作ったことがあり、局内に置くと、来局者からの反響が大きかった。正月を前に「目を引くように」と制作した第2弾。
型紙を元に裁断した生地を糸で縫い、カマボコやエビの焼き物、伊達巻といった7種類の料理を表現。ユーチューブの動画を参考にこつこつと作業に励んだ。
西本さんは「普段よりも声をかけられることが増えた。『おせちはいらんけどこれは持って帰りたい』と言われることもあった。本当はおせちが売れてほしいんですが」と苦笑い。奥谷亮祐局長(32)は「小学校が閉校になり、地域が寂しい中、みなさんが話せる明るいネタになっている実感がある」とほほ笑む。