いい夫婦? 「小雪」に出会った冬鳥「ハシビロガモ」 水辺の2羽が”シンクロ”中

2024.11.22
注目

水辺に並び、シンクロしているかのような動きを見せる冬鳥の「ハシビロガモ」。きょうは「小雪」と「いい夫婦の日」=2024年11月22日午前10時7分、兵庫県丹波篠山市内で

きょう22日は二十四節気の一つで、雪が降り始めるころとされる「小雪」。早朝の気温が2度と冷え込んだ兵庫県丹波篠山市内の水辺を歩くと、じっと動かない野鳥のペアに出会った。冬鳥の「ハシビロガモ」だ。

オスは全長約50センチ、メスは40センチ。ヘラのような形をしたくちばしが特徴的で、パクパクと水を吸い込んではプランクトンなどを食べる。

飛来直後は雌雄とも似たような色をしているが、求愛シーズンのオスは頭が緑、背中は白と黒、脇の辺りは赤褐色になる。メスは全体的に褐色。この日であったオスは”変身”の途中のようだ。

この日であったペアが「つがい」かはわからないが、水辺に浮かんだ竹の上に並び、羽毛に差し込んで温めたり、一緒に同じ方向を向いたりと、まるでシンクロしているかのよう。

そろってくちばしを羽毛に差し込んで温める雌雄の「ハシビロガモ」。仲睦まじく、「さむっ」とぼやいているかのよう=2024年11月22日午前10時5分、兵庫県丹波篠山市内で

小雪にふさわしい寒さに震えながら、「仲睦まじいですな」とつぶやきながらシャッターを切る。ふと、きょうが「いい夫婦の日」(11月22日)だったことを思い出した。なるほど。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

関連記事