丹波地域などで活動する女声合唱団「コーラス・レヴール」(27人)が、8日午後2時から田園交響ホール(同県丹波篠山市北新町)で結成25周年記念の第4回コンサート「祈り」を開く。同合唱団は昨年、「第46回全日本おかあさんコーラス大会」(全日本合唱連盟など主催)に出場し、優秀賞に当たる「ひまわり賞」と、新設された「オーディエンス賞」をダブル受賞。コンサートの第2部で受賞ステージを再現する。多くの来場を呼びかけている。
コンサートは3部構成。第1部は「愛する歌」をテーマに「山のあなた」「桜の花びらのように」など4曲をしっとりと歌い上げる。
第2部は、11年ぶり2度目の出場だった全日本のステージを再現。昭和を代表する作曲家・古関裕而さんの楽曲メドレーで▽高原列車は行く▽モスラの歌▽オリンピックファンファーレ・マーチ▽栄冠は君に輝く―などを歌いながら、小道具などを使った楽しい演出でエンターテインメント性の高い舞台を披露する。
第3部は、ミュージカル「美女と野獣」を上演。前回のコンサート(2018年)では曲のみ披露したが、今回はさらに内容を充実させ、8曲を織り交ぜながら物語を演じる。
長く合唱団を指揮した波部香代子さんが20年に他界。波部さんの願いだった全日本にもう一度出場するため、大阪府合唱連盟会長、佐渡裕さんの「サントリー1万人の第九」の合唱指導も務める清原浩斗さん(大阪府吹田市)を迎えた。今年から清原さんが常任指揮者となり、第4回コンサートに向けて、ほぼ1年がかりで構想を練り、練習を重ねてきた。
代表を務める稲継江津子さん(69)=丹波市=は、「清原さんを迎えて初めてのコンサート。妥協のない練習が続いており、ステージは必ず楽しいものになる。いつも以上に心から『来てね』と誘える」と話す。実行委委員長の前川沢子さん(73)=丹波篠山市=は、「求められているものは大きいが、団員たちのモチベーションがどんどん上がっている。期待してほしい」と意気込む。清原さんも「手応え十分」と話し、上々の仕上がりのようだ。
駐車場は近くの三の丸広場が使える。入場料1000円(中学生以下無料)。