西日本高速道路サービス・ホールディングスは、兵庫県内4高校の生徒のアイデアをもとにしたレストランメニューを提供している。西紀サービスエリア(SA)下り線(同県丹波篠山市東木之部)では、最優秀賞に選ばれた、地元の篠山産業高校農と食科3年の大前楓夏さんの黒豆ご飯と播磨百日鶏の照り焼きなどを盛り込んだ「色彩まごころ定食」(1600円)が提供されている。来年3月末まで。
同科の現2、3年生が46点を応募。同レストランを運営する光明興業が7月に書類選考で4点に絞り、9月に「―ホールディングス」関西支社、光明興業、同校の塚本光矢校長らが実食審査した。
考案した大前さんは「黒豆以外にも県内の名物を探す中で播磨百日鶏も取り入れることにした。色彩がかぶらないよう、また、県内にはいろんな地域があるイメージにしようと色とりどりの小皿料理にした」とメニューの特徴を話す。
大前さんのアイデアをもとに、同SA下り線料理長の阪根秀樹さんがアレンジ。名産の小皿以外に▽大根のごった煮▽牛すじのぼっかけパスタ▽冷やっこのシラスのせ▽タコとトマトのマリネ▽ホウレンソウのおひたし▽栗きんとん―などをそろえた。阪根料理長は「見た目が良く、食欲をそそるメニューを考えてもらった」と評価していた。
下り線レストランでこのほど表彰式があり、大前さんのほか、優秀賞に選ばれた中井彩華さん(3年)、江川芙菜さん(同)、栁澤侑輝さん(2年)の3人にも表彰状と副賞が贈られた。
県内の農業クラブがある、山崎高校が加西SA上り線、有馬高校が同SA下り線、淡路高校が明石SA下り線の各レストランで同様の取り組みをした。
西紀SA下り線レストランの営業は午前11時―午後9時。無休。同SA下り線(079・593・1336)。