「朝ドラ」誘致を 「サル学の世界的権威」河合雅雄さんや兄弟モデルに 市が推進協設立

2024.12.20
ニュース丹波篠山市地域地域注目

河合雅雄さん

2021年に逝去したサル学の世界的権威で、兵庫県丹波篠山市の名誉市民・河合雅雄さんとその兄弟をモチーフにしたNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)を誘致しようと、「市NHK朝の連続テレビ小説誘致推進協議会」が設立された。酒井隆明市長を会長とし、観光、商工、自治会などの関係者ら委員14人で構成。提案書を作成し、年明けに同局神戸放送局への提出を目指す。

雅雄さんには6人の兄弟がおり、五男の隼雄さんは文化庁長官を務め、その他の兄弟も医師や学者となった。同協議会は「自然豊かな文化と芸術のまち、丹波篠山市で個性派ぞろいの男6人兄弟を主人公に取り上げることで、話題となる家族ドラマが期待される」とする。

初回の「市NHK朝の連続テレビ小説誘致推進協議会」であいさつする会長の酒井隆明市長=兵庫県丹波篠山市黒岡で

初回の協議会が丹波篠山市民センターで開かれ、▽さらなる委員の選定▽親族や関係者への聞き取り(動画を含め)▽雅雄さんの考え方や生き方の整理▽他市の誘致活動の調査―などを行い、提案書の骨子をまとめることを決めた。

会長に就任した酒井市長は「河合家の考え方や生き方を後世の皆さんに知っていただき、未来に引き継ぎたい」と誘致への思いを述べた。また、観光関係者らは「気が早いが、どんなツアーができるか考えたい」などと意欲を示していた。

協議会には学識経験者のアドバイザーも加わっている。市ブランド戦略課が事務局を担当。雅雄さんを同じく名誉市民とする愛知県犬山市の原欣伸市長も委員としてオンラインで参加した。

2回目の会議は20日。雅雄さんや河合家に関するエピソードを持っている人を探している。

会長、犬山市長以外の委員は次の皆さん。
大上和則・県議、山田俊朗・市自治会長会長、堀成志・市観光まちづくり機構代表、中村浩二・市観光協会長、今井めぐみ・観光協会事務局、田中義治・市商工会長、波部敦史・商工会事務局長、大西由喜・観光まちづくり機構事務局、藤本善一・篠山城下まちづくり協議会長、小山辰彦・元河合雅雄先生顕彰検討委員会副委員長、小山三智子・篠山ストーリーテリングの会代表、押部匡子・篠山小学校長

関連記事