兵庫県丹波篠山市内の空を鳥の一団が飛ぶ。木の枝にとまったところでレンズを向けてみると、冬鳥の「アトリ」だ。
全長約16センチほどで、体は濃紺と白と褐色。ヨーロッパやアジアなどの大陸北部で繁殖し、日本には越冬のためにやってくる。
群れで行動し、数百から数千、時には数万羽の群れを形成することもある。この日のアトリはまだ10羽ほどのため、これから群れを大きくしていくのかもしれない。
その独特の色合いに見惚れていると、みんなで一斉に飛び立ち、「キョッ、キョッ」と鳴いた。「冬ですよ」と言われているよう。冬至も過ぎ、24日はクリスマスイブ。手袋をはめていない手に息を吹きかけながら、一人震えた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)