優良なむらづくりで評価 ラジコン草刈り機を共同利用 近畿農政局長賞を受賞

2024.12.25
丹波篠山市地域

近畿農政局長賞受賞を喜ぶ北尾功夫会計、伊勢会長、藤原英章監事(左から)=京都府京都市で

農山漁村の優良な活動を農水省が表彰する「豊かなむらづくり全国表彰」の近畿農政局長賞に、兵庫県丹波篠山市の「大山地区農・水・環の会」が選ばれ、12日、京都市で開かれた近畿ブロック表彰式で表彰された。近畿では大臣賞に2団体、局長賞は同会のみが受賞した。

同会は、大山地区の自治会、農会、土地改良区、PTA、大山振興会で構成。農業・農村のさまざまな機能を維持するための共同活動を支援する、国の「多面的機能支払交付金」の活用組織。

 

丹波地域で初導入されたラジコン草刈り機=兵庫県丹波篠山市町ノ田で(2021年)

2012年、10集落で設立。各集落の課題は多様で集落単独による課題解決が難しいことから、20年に「広域協定」を結んだ。翌年、丹波地域で初のラジコン草刈り機を導入。現在、急傾斜にも適用できる「親子型」の計2台を所有し、会員に貸し出している。

また、郷土料理「とふめし」の伝承や、伝統野菜の「天内芋」の栽培、竹チップを堆肥に使った特産のスイカの栽培、里山整備などに取り組み、大山小学校とも連携していることなどが評価された。

伊勢隆雄会長は「将来にわたって続けていくことが大切。受賞を励みに今後も頑張っていきたい」と話していた。

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