兵庫県丹波県民局は、地域の産業を活性化させるために地元企業の優れた企画、技術力を広くアピールする、今年度の「丹波すぐれもの大賞」の受賞者を発表した。革新的で高い技術力により開発された製商品を対象にした「きらめき部門」、丹波地域の特色を生かした食料品類の「わくわく部門」、地域資源を活用して観光・交流を促進する「ときめき部門」の3部門に計21件の応募があり、うち過去最多の10件を大賞に選んだ。大賞は次の通り。
【きらめき部門】
■「かまどはん」(閑心窯・丹波市)=固形燃料に火をつけるだけで、自宅で簡単に本格かまど炊きごはんが楽しめる。1合炊きの小型サイズ。
■「育てる床Natu:Re」(藤本林業所・丹波篠山市、横谷・丹波市)=既存の床に敷き詰めるだけで手軽にリフォームができる床材。高性能、高機能のフロアたたみと無垢材のフローリングを統一規格で製造し、設置、撤去、レイアウト変更も簡単に。
■「MORELIY R」搭載スプリングマットレス(フランスベッド兵庫工場・丹波市)=廃棄処理時に解体や分別が難しいという課題を解決した構造のスプリングマットレスを開発。内部の材料をそれぞれ独立させ、一人でも簡単に解体できる。リサイクルしやすく、環境保全に貢献。
【わくわく部門】
■「秀月 熟成大古酒 時の職人」(狩場一酒造・丹波篠山市)=15年以上の時間をかけて仕上げた琥珀色の長期熟成酒。洋酒のような濃醇さが特徴で、牛肉や豚肉、ジビエ料理にも合う。
■「ベジタンバ野菜ジェラート」(ソウルプロダクツ・丹波市)=栗や黒枝豆など、丹波ブランド野菜を加工したジェラート。農薬や化学肥料を使っていない野菜や、規格外品の野菜も積極的に使用し、フードロス問題の解消や、地元農家の支援も目指している。
■「もちたま」(明正堂・丹波市)=丹波篠山産の米粉で作った、解凍しても冷えた状態でも固くならない団子を、丹波大納言小豆の風味を生かした「ぜんざい」と、利尻昆布の一番だしで仕上げた「みたらし」の2種類で楽しめる詰め合わせ。
■「丹葉日和」(友縁/大連飯店・丹波市)=ノンカフェインがうれしい黒豆茶や当帰葉などを使用。丹波黒豆茶ベースの「可愛茶」、プーアル茶と黒烏龍茶に当帰葉やスパイスを合わせた「温活茶」、ジャスミン茶ベースの「巡爽茶」、中国緑茶と菊花ブレンドの「新晴茶」の4種類の中から季節や好みに合わせて楽しめる。
■「丹波ルエダ」(ワンステージ・丹波市)=スポーツ目線で丹波食材を生かした商品開発に、丹波サイクリング協会と取り組んだ、丹波大納言小豆を使用したキューブ型のひと口ようかん。手でつまんでもベタつかず、無添加のため体にも優しい。
【ときめき部門】
■「Tamba Creative HUB」(Keny Design Office・丹波市)=築100年以上の空き家を、多様な人材が集まる「共創空間」へと再生。さまざまな仕掛けにより、新たなアイデアや地域で活躍する人材を輩出。その人材が地域の空き家を生かし、経済を活性化させる好循環を創出している。
■「グラベルキングライドin丹波」(パナレーサー・丹波市)=近年、人気が高まっている砂利道(グラベル)を交えたコースを走るサイクリングイベント。丹波の自然に触れ、食を楽しんでもらうなど、丹波ならではの魅力を織り込むことで幅広い地域から参加、注目されている。