丹波篠山市地球温暖化防止活動推進連絡会代表 谷口 功さん(丹波篠山市)

2025.05.11
たんばのひと

谷口  功さん

地球の異変 子らに啓発

「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、県知事から委嘱を受けた丹波篠山市唯一の推進員として、市民が省エネ行動や新エネ導入など地球温暖化防止のための実践に取り組めるよう普及啓発活動を行っている。「地球温暖化防止活動と聞くと大層に感じるが、見ていないテレビは消す、買い物の際はマイバッグを持参する、といった誰にでもすぐに取り組める小さな行動を、一人ひとりが意識して積み重ねていくことが大切」

正・賛助会員合わせて20人ほどいた最盛期には、商業施設でマイバッグ持参運動を展開したり、子どもたちに紙芝居や人形劇、山の芋のグリーンカーテンなどを通して環境問題を伝えたりしていたが、1人となった現在は、エコ・ティーチャーとして小学校などに出向き、同連絡会で作成した「もったいないカルタ」を活用して電気の無駄遣い防止や物を大切にする気持ちの重要性などを呼びかけ、「過去と他人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる」の信念を発信している。また、丹波市の推進員と一緒に、FM805たんばの番組「地球にやさしいお友達」でも啓発している。

現役時代は社会福祉法人の職員。職場で環境美化推進委員に任命され、ごみの減量や緑花活動などに取り組んだことが、環境意識が芽生えるきっかけとなった。退職後、環境活動に取り組める場所を探していたところ、2002年、結成から2年目を迎えていた同連絡会の存在を知った。17年、代表に就任。

「地球の異変は、もう待ったなしの状況にある。特に未来を担う子どもたちに耳を傾けてもらえる機会を増やしていけたら」と話している。84歳。

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