「森のホタル」とも呼ばれるヒメボタルの飛翔が兵庫県丹波篠山市今田町の山林で見られる。暗闇の森の中で、カメラのフラッシュのように明滅する小さな光を放っている。
辺りが薄暗くなり始めた午後7時半ごろからポツリポツリと光り始め、8―9時頃にかけてその光はピークを迎えた。
幼虫期を水の中でくらすゲンジボタルやヘイケボタルと違い、ヒメボタルは生涯、陸地で生活する陸生ホタル。体長6―9ミリで、ゲンジ―やヘイケ―よりも小さい。雌は下羽が退化しているため、飛ぶことができない。それゆえに生息域が広がりにくい。
兵庫県版レッドリスト2022(昆虫類)では、最近減少が著しい種、優れた自然環境の指標となる種などの貴重種に準ずる「要注目種」として記載されている。
























