「ピックィー」 猛禽で夏鳥の「サシバ」舞う 獲物ぶら下げ「ごはんゲット」

2025.06.19

鋭い眼光で辺りに視線を送る猛禽類で夏鳥の「サシバ」。鳴き声は、「ピックィー」=2025年6月19日午後零時51分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の空を、何やらロープのようなものをぶら下げて飛び交う鳥の姿。急いでレンズを向けてみると、木のてっぺんにいたのは、猛禽類の夏鳥「サシバ」だ。

オスは全長47センチで中型のタカの仲間。背面は赤褐色、腹部に細かい縞模様が入る。日本には夏鳥として飛来し、里山に生息。両生類や爬虫類などを食べる。 足にぶら下げていたのは、ヘビ。どうやらごはんをゲットしたところだったようだ。

生息数が減少しており、兵庫県版レッドリストでBランクに指定されている絶滅危惧種でもある。

きりっとした眼光と鋭いかぎ爪など、猛禽ならではの凛とした姿のサシバ。かなりの距離があったが、レンズ越しに見ているだけでぞくぞくする。「もう、かっこいい」とつぶやいていると、「ピックィー」と鳴きながらヘビをぶら下げて飛び去った。

獲物をぶら下げて飛ぶ「サシバ」。猛禽ならではのかっこよさ=2025年6月19日午後零時55分、兵庫県丹波篠山市内で

「ほれるなよ」と言われたような気がした。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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