飛ぶ宝石 「カワセミ」目に涼感 美しさに息のむ

2025.08.12
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鮮やかな色合いのカワセミ。この色彩が自然の中から生まれてくる。「飛ぶ宝石」の異名も納得=2025年8月12日午前10時45分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の水辺で、枝にとまり、じっと水面を見つめていたのは「カワセミ」。その美しさから野鳥界の〝アイドル〟的な存在だ。

全国の水辺に生息しており、全長約17センチほど。頭や背中、頬が青色で、首の後ろから尾にかけては鮮やかなコバルトブルー。胸や目の後ろなどは橙色。「飛ぶ宝石」とも呼ばれ、漢字ではヒスイと同じく「翡翠」と書くなど、古来、多くの人を魅了してきた。

望遠レンズの先にいるカワセミは、若干、色がくすんで見えることから、まだ幼い個体とみられる。しかし、すでに息をのむ美しさ。この色彩が自然の中から生まれてくるのだから、生命の神秘さえ感じてしまう。

少しだけ暑さがやわらいではいるが、また高温が戻ってくる予報。湿気を含み、じっとりと重い空気の中、翡翠色の翼が目に涼感を与えてくれた。宝石のような、貴重な出会いだった。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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