映画館「ヱビスシネマ。」(兵庫県丹波市氷上町成松)支配人で、ライダーの近兼拓史さん(63)=西宮市=が、「現役最高齢かつ10個目」のタイトルとなる世界最速記録を目指し、米・ユタ州で23日から開かれるオートバイ国際大会「ボンネビル・モーターサイクル・スピード・トライアルズ」に挑戦する。
全国各地のものづくり企業と共に、ホンダ社「スーパーカブ」をエンジンのベースに使用したマシンを製作し、2018年から同レースに参戦。50ccと125ccの2つのマシンで、主催団体と距離の異なる3クラスに出場し、これまでに計9つの世界最速記録を打ち立てている。
今回は軽量化などの改良を重ねた125ccマシンでエントリー。約1キロと1・6キロのクラスに出場し、平均速度で10個目の世界記録更新を狙う。63歳での挑戦は現役最高齢となり、年齢面でも記録がかかる。
標高は1300メートル、干上がった塩湖の上に造られたコース。気温50度にもなる過酷な条件で行われ、今年はいっそう暑さが厳しいという。
近兼さんは「年齢や、丹波の山奥からの挑戦という不利な条件であっても、日本の製造業の力を結集したマシンで『世界一になれる』ことを証明してきたい」と意欲を燃やしている。
























