救助技術で全国大会へ 市消防本部の松葉さん 磨いた水泳で「1位目指す」

2025.08.28
地域注目

消防救助技術近畿地区指導会の水上の部・基本泳法で2位に入り、全国大会を決めた消防士の松葉優作さん=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市消防本部の消防士、松葉優作さん(23)がこのほど、県広域防災センター(同県三木市)で開かれた「消防救助技術近畿地区指導会」(一般社団法人・全国消防協会主催)の16種目の一つ「水上の部・基本泳法」で2位(県1位)に入り、30日、同センターで開かれる全国大会に出場する。

同指導会は陸上と水上の2部がある。水上の部には「溺者搬送」「溺者救助」「水中検索救助」など6種目あり、松葉さんが出場した「基本泳法」は、▽顔を水面に付けず、足から飛び込む「じゅんか飛び込み」で入水▽常に顔が水面から出た状態でクロールのように泳ぐ「ぬき手」と平泳ぎを25㍍ずつ泳ぐ―種目。40秒以内に泳ぎ、顔が水面に浸かったり、飛び込みの姿勢が悪かったりすると100点満点から減点される。

基本泳法には13人が出場。40秒オーバー1人、減点4人を除く入賞者8人の中で、全国行き2枠に入った松葉さんの記録は、1位と1秒12差の30秒21だった。

松葉さんは10歳から市内の水泳教室に通い、NSI西紀スイミングスクール生だった篠山中時代は50㍍自由形、三田松聖高時代は100㍍自由形でも全国JOCジュニアオリンピックカップに出場。大阪体育大では県選手権で優勝した経歴を持つ。現在もNSI西紀で水泳技術を磨いている。

松葉さんは「緊張し、プレッシャーもあったけれど、結果を残せてうれしい。5月頃から始めた泳法なので伸びしろしかない。自己ベストを出して1位を目指す」と気合を込めていた。

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