「ラン」と秋の味覚 マラソン後継大会を初開催 出場者とスタッフ募集

2025.09.02
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「丹波グルメRunフェスタ」への出場を呼びかける実行委員ら=兵庫県丹波市氷上町本郷で

兵庫県丹波市青垣地域で40年以上開かれた「もみじマラソン」の後継大会「丹波グルメRunフェスタ」(同実行委員会主催)が11月9日、グリーンベル青垣(兵庫県丹波市青垣町田井縄)を発着点とする周回コースで行われる。走る楽しみと共に、味覚の秋の好季節に食の魅力を体感してもらう催しにする。9月21日まで出場者を募集している。スタッフも募集している。

丹波グルメランフェスのコース図

「篠山ABC」や「神鍋高原」より早い、1978年に産声を上げ、県内の「村おこし大会」のお手本になった「もみじマラソン」は、42回大会(2019年)まで開かれた。20年の43回大会はコロナ禍で中止。以前から抱えていた実行委員の高齢化や、スタッフ集めの困難さを克服できず、再開できないまま昨年の47回大会まで5年「中止」を続けた後、実行委員会を解散。ひっそりとは幕を閉じた。

市島の「三ツ塚マラソン」と、「もみじ」がなくなり、市内からマラソン大会がなくなるのを惜しんだ、市サイクリング協会長で、グリーンベル青垣周回コースでトライアスロン大会を開いている松井崇好さん(41)らが後継大会を提案。「もみじ実行委員会」の了承を得て、新たな大会を興した。

新しいハーフ(21キロ)のコース=図=は、グリーンベルから道の駅あおがき、青垣工業団地からグリーンベルに戻る1周7キロを3周する。周回コースにすることで、道路警備スタッフを大幅に削減。オール市道で、国県道は走らない。

コース上に設けるエイド(補給所)で水、バナナのほか、栗や小豆を使ったスイーツを配布する。メイン会場に屋台村を設ける。15店程度が出店予定。エンジョイ(2キロ)は、グリーンベルから中川原橋まで走る。

実質最後の19年の「もみじ」は、ハーフで1067人、3部門で計1749人が走った。

中川重之実行委員長(68)は、「もみじ」で副実行委員長を務めた。「もみじは町公民館の主導で始まり、市になっても役所主導型で、民間への移行が望まれていた。これまでスタッフは地域からの出役に頼るところもあり、負担をかけていた。新大会は、市内外問わずスタッフを集め、競技性より観光要素を打ち出す。今年の大会を成功させ、何とか若い人に渡す道筋をつけたい」と話している。

大会ディレクターを務める松井さんは「リニューアルして参加者が集まるか不安を抱えているが、ある程度の規模で実施したい。地域でつくる大会にしたい」と話す。

参加者全員に、大会タオル、丹波産品、出品ブースの金券などを渡す。上位は表彰するほか、大会を盛り上げた参加者に仮装大賞、市長賞を贈る。豪華賞品がもらえるじゃんけん大会も。

ハーフが一般の部800人(参加費6000円)、中学生以上2―3人でチームをつくるリレーの部50組(同9000円、中高生のみの場合は6000円)を募集。3時間30分以内に完走できることが条件。エンジョイ(2キロ)は、一般100人(同3000円)、小学高学年の部100人(同2000円)、未就学児―小学4年生までと保護者が対象のファミリー(保護者1人につき3000円、キッズは1人1000円で2人まで)。1時間以内に完走が条件。

 

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