花言葉は「幸運」「乙女の純情」―。兵庫県丹波市柏原町の西本富子さん(75)宅で、サツマイモの花が咲いた。本州で咲くことは珍しいとされ、西本さんは「びっくり。サツマイモに花があるなんて」と驚きつつも、薄い紫色をしたかれんな花にうっとりしている。
ヒルガオ科のサツマイモの花は熱帯、亜熱帯では開花するものの、本州では珍しいとされる。ただ、雨が少なく、気温が高いなど条件によっては開花するという。
品種は「べにはるか」。5月に苗を植え、一月ほどしてから伸びたつるを切って挿し芽にして増やした。花が咲いたのは挿し芽で育てた方で、ヒルガオやアサガオに似た花がいくつも開いた。
西本さんは「今年は雨が少なく、枯れかかっていた。8月中旬の雨で一気に元気になった。20年ほど栽培しているけれど、花が咲いたのは初めてのこと」と目を丸くする。つぼみを多くつけており、「まだまだ咲きそう」と話している。

























