アート?妖怪の群れ? 初秋の風物詩「干しわら」 稲刈り後の田にずらり

2025.09.02
地域注目

整然と立ち並ぶ初秋の風物詩「干しわら」。特産の山の芋栽培に使われる=2025年9月2日午前11時5分、兵庫県丹波篠山市今福で

兵庫県丹波篠山市の一部の田んぼで初秋の風物詩ともいえる「干しわら」作りが始まった。円錐形に組まれたわらがきれいに”整列”。その美しさはアートのようでもあり、わら頭巾をかぶった妖怪「呼子(よぶこ)」(やまびことも)の群れようにも見える。

干しわらを作る目的は、同市の場合、ほとんどが特産である「山の芋」の栽培に用いるためのもの。乾燥させたわらを畑に敷き詰めることで防草シートの代わりになったり、保湿、保温効果があるそう。

コンバインで稲を刈り取る際に束にし、4束1組にして手作業で円錐形に立てる。翌年の山の芋栽培用で、円錐形に立てることで効率よく乾燥させている。

秋とは思えないほどの高温の中、汗を流しながら、「2日かけて立てた」と話す畑利清さん(77)は、「大変やけれど、山の芋が好きやから。たまに写真を撮っている人もいる。きれいでしょ」とほほ笑んでいた。

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