兵庫県丹波篠山市内のあちらこちらの山際や土手で、秋の気配を感じさせる植物の一つ「ツリガネニンジン
」が涼しげな釣鐘形の花を咲かせている。
夏の終わりから秋にかけて開花するキキョウ科の多年草。丹波地域では日中の日差しはまだ厳しいが、朝晩は過ごしやすく、ツリガネニンジンのかれんな花とともに忍び寄る秋の気配を感じることができる。小さなアブがたびたび訪れ、せわしなく花の蜜を吸っていた。
花の長さ15―20ミリ。草丈は40―100センチほどになり、茎を折ると白い汁が出る。春の若芽は、「トトキ」と呼ばれ、山菜として利用にされる。和名は、釣鐘形の花が咲き、大きな根を朝鮮人参に例えたもの。国内では北海道から九州、琉球諸島に分布。草刈りなどの管理が行き届いた河川の堤防や山道の脇など、排水が良く、日当たりの良い環境を好む。






















