マジック掲示板に、「優勝」の文字を飾り喜びをかみしめる谷川さん＝兵庫県丹波市氷上町で

熱心な阪神タイガースファンで、県道沿いの自宅前で虎の置物と共に優勝マジックのカウントダウンを掲示していた、丹波市氷上町の谷川三千男さん（77）宅に７日、「優勝」の二文字が飾られた。セ・パ両リーグを通じ史上最速優勝。「最高」と喜んだ。

７月30日に優勝マジック39が点灯すると、すぐに掲示を始めた。植え込みにイルミネーション電球を取り付け、通り過ぎる運転手の目を引くよう工夫した。この時点で優勝を確信。「藤川監督ありがとう」の自作懸垂幕も取り付けた。

球団公式ファンクラブ会員を20年以上継続で入会できる「ダイヤモンドプラス会員」。一般会員より早い入場券の先行発売があり、今年２月時点でホームゲーム71試合のうち、26試合の甲子園観戦券を確保。優勝前日の６日と、優勝後の９日に観戦。11日、18日も押さえていた。「思っていた以上に優勝が早かった。来年は、目の前で藤川（球児）監督の胴上げを見るのを目標にしたい」と、試合日程が出るのを今から楽しみにする。

「先発７人、抑えが５人で防御率が良い。四球を選んだ数の多さも上位５人がタイガース。『四球はヒットと見なす』と評価する岡田前監督から引き継いだことを徹底できた。過去の実績にとらわれず、実力主義でどんどん若手を登用する緊張感ある采配をする藤川監督の手腕は見事だった」と、圧倒的な強さを分析した。