10月に入り、ずいぶん涼しくなった兵庫県丹波篠山市内の田園地帯を歩いていると、「ケケケケケ」とけたたましい鳥の鳴き声。木のてっぺんで体を震わせて鳴いているのは、野鳥のモズだ。「高鳴き」と呼ばれる行動で、秋の風物詩でもある。
体長約20センチで、季節的な移動をしない留鳥。全国の平地や林などに生息している。「高鳴き」は、秋から冬にかけて、えさを確保するための縄張りを主張する。「モズの高鳴き七十五日」という言葉もあり、高鳴きを初めて聞いてから、75日目に霜が降りるとされるなど季節の目安にもされる。
甲高く、少しやかましくもある高鳴きだが、里に「秋やでっ!」と告げているかのよう。「わかったでっ!」と返事をしておいた。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)
























